交感神経と副交感神経の役割と重要性

交感神経とは？

自律神経の一つで、副交感神経とともに全身に分布していて、血管、汗腺、唾液腺、消化腺、胃、腸、肝臓、腎臓、膀胱、性器、心臓、肺、瞳孔などの内臓を、意志とは関係なしに無意識のうちに調節しています。
例えば、交感神経は心拍数を上げ、血管を収縮し血圧を上昇させ、筋肉を緊張させるなど、日中の活動時に優位に働き、体を活発にするように働きます。

ストレスの多い状況や緊急事態に際して、体の状態を整えます（闘争・逃走反応）

副交感神経とは？

交感神経とともに、自律神経を構成する末梢神経です。交感神経とは逆の方向に作用し、心拍数を減らし、血圧を低下させ、消化管を刺激して、食べ物の消化や排泄を促します。副交感神経は、エネルギーを温存し、体を回復させる役割があります。

リラックスした状態で優位になり、体を休息と回復の状態に導きます（休息と消化）

自律神経の役割
自律神経系は交感神経と副交感神経から構成され、体内や体の外の環境から情報を受け取り、内臓や血管、腺などの機能をコントロールしています。
機能を刺激する（体を引き締める）には交感神経を、機能を抑制する（体を緩める）には副交感神経が使われます。
・
次のような体内プロセスをコントロールしています。
・血圧
・心拍数と脈拍数
・体温
・消化
・代謝
・水分とナトリウムやカルシウムなどのバランス
・唾液、汗、涙の分泌
・排尿
・排便
・性的反応

現代生活と自律神経の関係

日中は交感神経が優位になり、休む時は副交感神経が優位の状態です。この二つがうまく組み合わさり機能しますが、現代人はこの切り替えがうまくいかなくなっています。

交感神経は、背骨（頚椎から上部腰椎まで）の横からでていて、それぞれの内臓に届いています。背中にびっしりあるので、姿勢を正すとビシッと緊張し力が入ります。

副交感神経は、頭蓋骨の延髄からと、仙骨から骨盤神経として、上と下から挟み込むように広がっています。

人類が二足歩行を始めてから、仙骨と首に一番プレッシャーがかかるため、副交感神経が働きにくい環境になっています。つまり、人は起きている時、交感神経優位になりやすいので、意識的に副交感神経優位にする必要があります。折に触れて、「ゆっくり呼吸をしましょう」と言われる意味がわかるのではないでしょうか。

さらに、立っているだけで交感神経が働きやすい構造になっているので、副交感神経が優位になる行為（寝る、食べる、呼吸する、排せつする）は現代人にとって非常に重要なことです。

寝れない、消化不良、呼吸が浅い、お通じが調子悪いといった悩みを抱えている人が多いですよね。

余談ですが、
会社員時代のランチタイムを思い出しました。お店が混んでしまうので急いででかけて行き、熱い刺激物（スンドゥブチゲ、トムヤムラーメン、麻婆豆腐定食、、）をものの15分で食べ終わり、帰りにアイスコーヒーを買って帰ってくるというルーチンでした💦
ストレス発散目的の食事です。体にとっては過酷で、どこもゆったりしていませんね。熱いと思ったら、今度は冷やされて、、大きいままの食べ物が落ちてきて、消化液も十分でないまま、ごろごろと栄養吸収が難しく、小腸も大変だったことでしょう。

現代生活は交感神経優位なりやすいのは仕方がないので、意識的に副交感神経優位にしていくことを日常に取り入れることが大切です。続けるうちに無意識に溶け込んでいくので、できるようにり、豊かで幸せなゆるっとした生活になっていきます。

数回の深呼吸でも、からだを意識する瞬間を始めましょう。

次回は、交感神経が優位になる要因ついて詳しく見ていきます。元気な体をキープするためにも、読んでいただけると嬉しいです。

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